植物の癒しパワーとは?〜【田舎のネズミと町のネズミ】実験から
昨日この記事を書いたばかりでしたが、
今朝読んだ本で面白い話を見つけましたのでご紹介します。
その話というのは、『田舎のネズミと町のネズミ』の実験のこと。
同じタイトルでイソップ童話があります。
ストーリーについてはWikipediaのリンクを貼っておきますね。
さてその実験とは
人間とよく似た神経系統を持つとされるラットを使って行われました。
3つの異なった環境の中で、ラットがどのような行動をするのか、というものです。
3つの環境とは
①餌と水だけ置かれた通常のケージ
②回転する輪やトンネル、はしご、小さなプールが付いている『遊園地の』ようなケージ
③土、木の枝、切り株などの植物性の素材が置かれた『庭付きの』ケージ
ラットは何世代にもわたって実験室で飼育されてきたものですので
それまで自然環境に触れたことがありません。
ですので、研究者たちは
②の遊園地のケージのラットが一番活動的になると予測していました。
未知の木の枝や土よりも、馴染みのあるプラスチックのおもちゃを好むだろうと。。
ところが
その予想は大きく裏切られ、③のラットが一番興奮して活動的だったのです。
穴を掘って「遊ぶ」姿がみられ
明らかに「喜んでいた」ラットたちに驚き
さらに期間を延ばして実験が続けられました。
研究者たちによって
②のケージのラットは「町のネズミ」
③のは「田舎のネズミ」と呼ばれました。
その結果、
①のケージのラットとの比較では、
②③のいずれも「健康的」でしたが、ストレス耐性などでは③が優位に立ちました。
つまり③のラットはストレスを受けても回復が早く、
それだけではなく忍耐強く、そして社会的だったのです。
社会的とは。。。
③のケージの中では、「田舎のネズミ」たちが
互いに毛づくろいをしあう姿が見られ、仲良く反応し合う姿が見られました。
こうして自然物のほうが
人工物よりも神経系へ強力に働きかけると考えられました。
同じような実験が人間でも行われています。
その結果、緑の植物が人間に社交性をもたらす効果が確認されています。
室内に植物のある場所にいたり、自然の中にいることで
人はより寛容になり、信頼関係を結びやすくなるのだそうです。
私の友人の弟さんが、数年間の引きこもり生活に終止符を打ったのも、家庭菜園を始めたのがきっかけでした。
(詳細はこの記事に書いています。『植物のチカラは偉大です』)
いやはや、「植物のチカラ」ますます侮れません。
今朝庭でたんぽぽを見つけました。
春先にはたくさん見られましたが、6月も末なのにまだ咲くんだ〜ってびっくり。
緑に映える黄色がとても鮮やかでキレイです。
今日もこうして植物から元気をもらっています。
それも、何でもない庭のたんぽぽですら。。です。
そして。。
後ろのドクダミも何とかしなくては‼️
というプレッシャーも🙄
刈り取ったものを焼酎に漬け込んで、虫刺されのチンキでも作るかしら。。
【参考図書】
『庭仕事の真髄』(スー・スチュワート・スミス著)
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