ダヴィンチさんはやっぱりスゴイです。(その2)~~姿勢維持の秘訣発見!?~~
ダヴィンチ「解剖手稿A」について、お伝えしたかったのは腕のことだけにとどまりません。
どちらかといえばこちらの方が伝えたかった!!
頸部の構造について。
ダヴィンチさんは「なぜ重い頭部を支えて頸部は立っていられのか?」ということに強い疑問をお持ちでした。
そこで解剖したところ、頸が以下の様に何本もの腱や筋肉などの沢山の細いもので支えられていることに気づきました。
そしてそれらが反対の方向へ働くことで立っていられるということに気づきました。
丁度、船のマストが何本ものロープで支えられているようにです。
(左側の図は頸部を後ろからみたイメージです)
右下の図に「肩を下げる動き」とあるのは、中心のマストを頸に見立てた場合、肩を下に下げると更にロープにテンションがかかって頸が立ち上がる方向に働くことを示しています。
ここでふと思い出しました。
バレエのレッスンで、肩を下げて頭部を持ち上げる姿勢、ってまさにこれではないですか!!何で肩を下げるのと頭が持ち上がるのが両立するかなあ、ってずっとわからなかったのです。
肩を下げたら余計に頭も下がりそうなのに、と。
成程マストの様にロープのテンションを強めれば、つまりは肩を下げると頭部は自然に伸びあがる方向に働きます。
スゴイ発見しちゃった!!一人で感動してます。
そんな指導をされる先生に出会わなかったので。
やっぱりバレエってすごいなあって。
でさらにその上、両腕を肩甲骨から左右に引っ張るようにすれば、更にテンションが強まって頭部は上に引っ張られます。
力なんていりません。ただ伸ばせばいいんです。
これらはバレエだけでなく、普段の姿勢の改善にも役立ちます。
スマホ頸といわれる状態は、明らかにロープがたるんだ状態です。
重い頭部が前に傾いているだけで、ものすごい負担が背中側に来ます。
肩を下げて頸を立たせるように意識するだけでも、姿勢は全然変わります。
そして余力があれば
肩が内側に入らないように横に引くように意識してみる、
肩甲骨を寄せる、
というイメージから始めてもいいかもしれません。
まずはご自分で鎖骨が水平かどうかチェックしてみてください。
水平に近いほど頸部を立てるロープのテンションがたかまります。
肩が持ち上がると鎖骨もV字になり、テンションは緩くなります。
肩を下げて頭を起こせば自然と素晴らしい姿勢に。背も高くなると思います。
そしてそれが一番頸部に負担の無い形です。
肩こりも軽減すること間違いなしです。
ちなみに私は水平に近い、かなあ。
0コメント