人形は「顔が命〜♪」
昨日から大阪入りしています。
思いの外こちらは寒くって。。。いつもそんなことがなかったので、油断していました。
何しに大阪⁉️って、孫の初節句のお雛様探しです。
関西ではどのような人形文化なのか興味津々です。
8ヶ月の孫と娘夫婦と一緒に、人形の街、松屋町へ行ってきました。
松屋町は東京でいう浅草橋みたいなものです。
いくつか大きな店舗があって、その周囲に小さなお店が何軒も並んでいます。
まずは数を見よう、ということで最初に大きなお店へ。
同じような家族連れで、店内はかなり混雑していました。
なので先に私が一人で全部の人形をチェックしていいのがあれば、娘たちが確認することにしました。
顔が気に入らないと絶対に嫌なので、ザァット眺めて周ります。
顔がいいのが全然なくて、すごいスピードで人形の前を行きすぎます。
お店の人も一緒に案内してくださるのですが、私の見て回るスピードが速すぎることを気にされて
「お顔だけでなく全体の雰囲気も似た方がいいですよ」とアドヴァイスをくださいました。
がしかし、顔が気に入らない人形なんて興味ないんです。
「『人形は顔が命』では無いのですか?」と切り返したくなる気持ちをグッと堪えました。
最近のお雛様はみんな子供みたいな顔なんです。
それがどうしても許せなくて。どれもこれも、おもちゃみたい。。
いくつか見ていくうちに「木目込み人形がいい」、と娘夫婦の気持ちも固まってきました。
その方が出し入れも簡単だし、傷みにくいので私も賛成です。
そして3軒目のお店で見つけたのがこちら。
娘が着物の色を気に入ってしまったのです。うちにあるお雛様と同じような色合いです。
年を重ねるにつれ、どんどん渋さを増していく色味ですね。
顔もこれなら大丈夫、と私も気に入りました。
ということで、木目込み人形専門の小さなお店で購入しました。
大きさもこじんまりしたもので、二人ともかなり気に入ったようです。
で、よく見てみたらうちにあるお雛様と同じ工房❗️
下の娘の初節句に、25年前に買った木目込み人形も「真多呂」でした。。
ですが、手の形が違うんですよ〜。
うちのお雛様はお二人とも、扇を広げて持っているのですが、関西では畳んだものを持つタイプが多いそうです。
広げて持つのは江戸時代以降なので「新しいタイプ」なのだそうです。
江戸時代以降は新しい⁉️のですね。
やっぱり関西のお人形事情は色々と違っていて面白いです。
で、今朝調べてみたら同じ人形がネットでも売ってるのを発見‼️
でもね、うちが買ったのとはちょっと違うのです。
どこが違うのでしょうか。さあ間違い探しです。。。
答えはお雛様の髪の毛。。
これは絹でできているのですが、肩に細く髪が乗っています。
この細工、とても繊細で難しいので、特別なものにしか施さないのだそうです。
そんな話をお店の人から伺って、余計に気に入ってしまった娘たちでした。
そしてお値段は。。コレよりもだいぶ安かったです。
半額までは行きませんが、いい買い物したわ〜と、改めてみんなで大満足です。
人形にはいろいろな意味があります。
屏風が金なのは邪気を跳ね返すため、緋毛氈の赤は太陽を表、やはり邪気を払うもの。
小さな赤ん坊が無事に大きくなれるように、そんな願いが随所に込められています。
そんな話も人形屋さんから聞けて、娘たちはだいぶ勉強になった様子です。
一緒に行かれてよかったです。
人形の街、松屋町、かなり気に入ってしまいました。
最初は全然気に入ったものがなくて、一時はどうなることかと思いましたが、無事にイイのが見つかってよかったです。。
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