夏越しの大祓
和歌山の熊野本宮大社から郵便が届きました。
6月30日に行われた「夏越しの大祓」のお札を送ってくださったのです。
熊野本宮大社は全国に4700社以上もある熊野神社の総本社です。
ワタシの父方の親戚が熊野神社の宮司なので、以前からずっと行きたいと思っていました。
一度行ってからは、毎年のように行く機会があって、勝手に本宮さんに呼ばれていると思っています。
去年友達と訪れた時に、偶然参加した「月次祭(つきなみさい)」でさらにご縁が深まり、神事ごとにお知らせをいただいています。
「夏越しの大祓」とは今年上半期の汚れを払う神事です。
本宮大社の神殿での神事の後、近くを流れる熊野川に宮司さんたちが、形代を清めてくれます。
形代とはこの人型の紙のことです。これに名前を書いて送りました。
その川のお清めの場面を見に行きたかったのですが、今年は都合が合わず断念。
さぞかしおごそかな雰囲気で行われたことでしょう。
コロナ禍でなかなか人も集まりにくいので、最近はその様子がライブ配信されています。
本宮のような由緒正しき神社がライブ配信って。。とお思いになると思います。
そう、本宮さんってすごおくおおらかなのです。
最初に行った時に、その場に漂うあっけらかんとした空気を感じてダイスキになりました。
その直前に伊勢神宮へも行ったのですが、あまりにヨソヨソしくてスキにはなれませんでした。
とても厳かな空気に満ち溢れてはいましたが、あまりの観光客の多さに神様もお疲れな感じがしたのです。
それが本宮さんは、どんどんいらっしゃぁい‼️って感じです。
去年の月次祭の時に、宮司さんが社殿の中を案内してくださったのですが、その時のこんな言葉が印象に残っています。
「熊野本宮大社は誰がお参りしてもいいんです。宗教も何も関係なく、誰でも受け入れるということがずっと行われてきているんですよ。」
嗚呼、なるほど誰も拒まない、そんな空気に満ち溢れています。
「熊野」と言いますと熊野古道を思い浮かべる方も多くて、修験道のイメージが強いかもしれません。
ですが、本宮さんはそういう厳しさは全く感じません。
去年参加した月次祭では、終わってからお供物に上がっていたお赤飯までいただきました。
そんなことをしていただいた神社は初めてです。それも大きな大きなおにぎり‼️
そのおにぎりを持って帰らせてもらい、その後に行った玉置神社の鳥居の前で食べました。
本宮さんのおおらかさが、ご神職の方々の優しさに繋がっている気がします。
最近は、パワースポットなどと言われて、たくさんの観光客が訪れるようになったからでしょうか、そうじゃない神社が多すぎて。
御朱印もバイトの女の子が何だかヤッツケのように書くところもあって、とても残念な気持ちになります。
心が全然こもっていないのです。
多分そう言ったところは、いただける力もそれほどではない、かなぁと思います。
熊野本宮大社、ちょっと遠くて、車がないと行きにくいのですが、とても素敵な場所です。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ワタシもまた秋の頃に行こうかなって思っています。
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