時には諦めたっていい
つい先日こんな記事を書いたばかりだった。
そんな時、近しい知人から久しぶりにLINEが来た。
「元気〜❓」と。
私 「元気だよ〜、貴女は❓」と返すと
彼女「私は、体調不良中」
私 「どうしたの❓」
彼女「まだ両親に言えないけれど膵臓癌に肝臓転移で末期です」
LINEではもどかしくてすぐに電話する。
ほんの1ヶ月前に、なんだかちょっと胃腸の調子が悪くてって近所の内科を受診した。
整腸剤なんかをもらっただけで、しばらく様子を見てください、とドクターに言われた。
2週間後、やっぱり良くならないのでと再受診すると、大きな病院で検査となった。
大きな病院で検査をするまでさらに2週間。
そして検査結果がわかったのが、一昨日。
そしてLINEをくれたのだった。
ガンは情報戦だ。
ありとあらゆる情報を集めることを約束して電話を切った。
でもやっぱり落ち着かなくて、一人で暮らす彼女が心配で、昨日は彼女のところへ行ってきた。
スマホの画面で見るよりも、はるかに辛そうだった。
集めた情報を渡しながら伝えた。
「自分で納得のいくようにしたらいい。辛いなら途中で諦めたっていいのよ。」
結局全部の情報は渡せなかった。
彼女は生まれてすぐに養女に出された人だった。
物凄い土地持ちの家に子供ができなくて、相続争いが大変になるのでと、その代々の土地を守るために養女にだされたのだ。
それなのに、90歳近い養父母は健在で、その兄弟姉妹たちも皆健在だ。
彼女は言った。
「なんのために自分が養女になったのか。親より先に死ぬなんて、私の人生には何の意味もなかった。」と。
返す言葉が見つからなくて、ただただ二人で泣いた。
神様は時に残酷なことをなさる。
でも彼女に奇跡が起こることを、私は神様にお願いする。
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