今日は満月。
昼間の大雨が大気を洗い流してくれたようで、澄み切った夜空に満月が輝いています。
ようやく抗がん剤を飲む決心ができた母ですが、いざ先生の前に出ると弱気になってしまいました。
最初はTS-1という錠剤を3週間ほど飲んで、様子を見ながら次第に強い薬へ移行するというのが標準的な治療のようです。
そこで母は固まりました。
自分が介護を受けるなんて、と。他人が家に勝手に入ってくる(と思い込んでいる)なんて、と。
口を出せば、あとで嫌な思いをするからです。
「あの時あんたがこういったからしょうがなく・・」と。
医師から見れば、何のために毎回娘が付き添っているのか理解できないでしょう。
医師を前に些細なことで母の感情は行きつ戻りつし、診療時間はあっという間に40分を過ぎました。
母と娘の関係は難しい。
後悔しないために病院に付き添っているのか、そもそも後悔なんてするのだろうか、
この母の娘として生まれてきた意味、まだわかりません。
0コメント